否、「時」よ、驕るな!私は心変わりなどしない
当代の技術を凝らして建てたというオベリスクも
私にとっては目新しくも、珍しくもない
そんなものは昔の光景の焼き直しに過ぎない
ひとの命は短いので、おまえが古いものを
新しいものだと偽って押しつければ称賛もし
前に聞いたことがあると考えるよりは
自分の望み通りに新しく作られたものだと思いたがる
おまえの記録も、おまえのことも笑ってすます
過去も現在もものともしない
おまえの記録も、いま見えるものも嘘っぱち
やっつけ仕事でいい加減
生きている限り、こう誓う
「時」と「死に神」を恐れず、真実一路を貫くと
【私の鑑賞】
時は移り、時は変化する。
だから、時よ、私までもが変化すると思うな!
当代の技術を尽くして造り上げたオベリスクも、私にとっては珍しくもなんともない。
新しいと思ったことも、昔の焼き直しに過ぎない。
すべて日の下に新しいものはない。
時はいつも急いでばかりいるから、その仕事もいい加減。
私こそは、生きている限り、変わることなく真実を貫こう!
(青年への変わらぬ愛の誓い)