見よ、東方に慈愛に満ちた光が
燦然と輝く頭をもたげる時、下界の目は
新たに現れたその光景に敬意を払い、
神聖な君主として崇める。
天にも届かんばかりの険しい丘を上りつめた時は、
中年であってなお元気盛りの若者にも似ており、
地上の人はその美しさを絶えず崇め、
その黄金の巡礼の旅を見守る。
しかし疲れ果てた日輪が絶頂から
弱々しい老人のようによたよたと下りだすと、
以前には従順であった人々の目も今は
その下降から目をそむけ、あらぬ方を見やる。
そのように君も、人生の盛りを過ぎたとき、
息子を持たなければ、見る人もなく死ぬことになる。
【私の鑑賞】
君はたとえて言えば日の出の太陽。
輝くその光を人々は敬い慕う。
君の若さにあふれる美しさも人々の称賛と崇拝の的。
その太陽もやがては沈み、人々は沈む光から目をそらす。
君の美しさも絶頂を過ぎればだれも振り向かなくなる。
君に子どもがいなければ、誰ももう君を振り向いてはくれない。
さあ、結婚して子どもを得て、新たな君を作るのです。