私たち二人は別れなければならないと認めよう、
私たちの愛は分かつことができない一体のものであるけれども。
そうすれば私にとどまるこの汚名は、
君の助けなしで、私一人で負うことになる。
私たち二人の愛にはただ一つの関心しかない、
私たちの人生には二人を隔てる悪意があるけれども。
そのことが私たちの愛の一体の力を変えることはないが、
愛の喜びから大切な時間を盗んでいく。
私は君と知り合いだと二度と言えない、
私の嘆かわしい罪が君を辱めることになるから。
君も人前で私を親切に扱えば、
君の名声から名誉を失うことになる。
だが、そうしてはならない。私の愛はとても深く、
君は私のものだから、君の名声も私のものだ。
【わたしの鑑賞】
君の罪を引き受けた私は、君に汚名を負わせないために、今、別れなければならない。
そうすることで私は、一人でその罪を負うことができる。
二人の間を隔てる悪意のため二人は別々の人生を歩むことになるが、二人の愛の一体であることに変わりがない。しかしながら、その別離によって、二人の愛の貴重な時間が失われることになる。
今、別れてしまえば君の名誉を保つために、二人は二度と会うことができなくなる。
それでも私たち二人は一体で、君への私の愛も深いから、君の名声も私のものとして残る。