どれだけ多くの輝かしい朝を見てきたことだろう、
山々の頂を王者のV眼で惑わし、
緑の草原を黄金の顔が口づけし、
天の錬金術で青白い小川を金色に染めたのを。
だが、やがて暗雲が押し寄せ、
醜いちぎれ雲が天の顔にのしかかり、
みじめな世界からその顔(かんばせ)を覆い隠し、
その汚辱を抱いたまま、ひっそりと西へ行く。
私の太陽もある朝早くそのように輝いて、
栄光の輝きで私の額を照らしたが、
悲しいかな、彼が私のものであったのは束の間、
今は空行く雲が私から彼を覆い隠してしまった。
だがそのことで、私の愛は彼を少しも蔑むことはない、
天の太陽が翳り、地上の太陽が翳ろうとも。
【わたしの鑑賞】
私に希望を与え、悦びをもたらしてくれた君、
太陽とも仰ぐ君、
その君が、空の太陽が暗雲に覆われ、姿を隠すように、
私の元から消えていった。
だが、去って行っただけなら、どうして蔑むことなどあろうか。
あえて彼を少しも蔑まないという言葉が、
実は詩人の心に刺となって刺さっていることを感じさせる。