27 昼も夜も休むときなく

 

くたびれはてて、私は寝床へと急ぐ、

旅路に疲れた手足を休める休息の場へと。

けれどもそれから頭の中で旅が始まり、

肉体の仕事を終えて、心が働き始める。

 

私の想像力は、遠く離れたところから、

君のもとへ篤信の巡礼の旅に出かけ、

重く垂れ下った目蓋まぶたを見開いて、

盲目めしいが見る暗闇を見つめる。

 

私の心の想像力の視力だけが

君の姿を私の見えない視力に写し出し、

恐ろしい夜に掲げられた宝石のように

醜い夜を美しくし、夜の老いた顔を若返らせる。

 

  見よ、かくして昼は手足が、夜は心が、

  君のため、そして私自身のために休まることがない。

 

 

【私の鑑賞】

夜は、昼間の仕事の疲れを休める時なのに、頭の中で青年への思いが募り、心が休まることもない。君を想う心は、信仰篤い巡礼者のようなもの。

昼間の疲れで眠い眼は重く垂れさがり見えるのは闇だけだが、詩人の想像力が写し出した青年の姿が、宝石のように夜を明るく照らし、醜い夜も美しく見える。

昼は仕事で肉体が疲れ、夜は君を想って心が疲れ、休む暇もないと言いながらも、詩人は青年を想う幸せを謳っている。