今あなたが一時間でも僕の思い通りにさせてくれれば、
高利貸しの愛の神様、
あなたに二十倍にして返そう、
僕の茶色の髪が、そっくり白髪になった時には。
それまでは、愛の神様、僕の肉体の思い通りにさせてくれ。
遍歴、逗留、強奪、企み、ものにしては、忘れ去り、
去年捨てた女とよりを戻す。しかもふたりは
初めて会ったような顔をする。
恋敵宛ての手紙を僕のものと思わせ、
翌朝九時に、
真夜中の逢い引きの約束を守らせてくれ。遅くなったのは、途中で
あなたと女中を間違えて、戯れていたのでと言い訳するのも自由。
戯れであっても、どんな女であろうと愛すのは御免蒙る。
田舎育ちの娘から、宮廷のお菓子のような娘まで、
さらには、都会育ちの何とかさんにまで、
僕の思い通りにさせてくれ。
この取引はいいはずだ。僕が老いた時、あなたに
焼かれもしよう、
あなたの名誉、あるいは、僕の恥辱や苦しみなど、
あなたが最も望むものを、老いた時、あなたに差し上げよう。
その時には、あなたの思い通りにするがいい。愛の神よ、
その時には、愛の主題、程度、果実をあなたに差し出そう。
その時が来るまで、僕の思い通りにさせてくれ。その時になれば僕は耐えられる、
僕を愛す女が彼女であろうとも。
【訳注】
原題:’Love’s Usury’
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