開演20分前に到着。残っていた席は、最前列のいくつかと前から2列目のわずか。2列目10番の席をゲット。
ほとんど全員がシニア。上演開始時には満席となっていた。
終戦後も軍の命令で中国山西省に残領した約2600人の日本軍兵士たち、そのうちの550人が現地の戦闘で戦死し、4年後に帰国すると政府は彼らを脱走兵として扱い、何の補償も得られなかった。
残留兵の一人奥村和一がその戦争の真相を求めて再び中国を訪れる。
残留兵は軍の司令官からは中国で皇国の軍隊の再起のために残るのだと説明されるが、実は軍司令 官と中国国民軍の将軍との密約で、彼らは自主的に残って中国軍と戦うことにされていたのだった。
奥村はその密約の資料を見つけ出す一方、生存している軍の関係者から証言を得ようとするが徒労に帰す。
そして裁判では、奥村の努力も空しく、名誉は回復されず敗訴となる。
軍の上層部は、その責任に目をつむるだけでなく、むしろ戦後は社会復帰で新たな栄誉を謳歌している。
ただただ、虚しさと腹立たしさを感じるだけであった。裁判所の判決にも落胆以上の腹立たしさを感じる。
最近、2012年8月14日に放送されたNHKスペシャル番組『戦場の軍法会議~処刑された日本兵~』を本にしたものを読んだばかりであったので、ここでも同じ理不尽なことがあったことを思って、強い憤りを感じた。
8月15日の終戦記念日では、安倍首相以来、戦争に対する「反省」の言葉が削られてきたが、今回の石破首相の式辞では再び「反省」の言葉が戻ってきた。自民党保守派の間ではこの石破首相の式辞に対して反発の可能性が予想されているが、石破首相にはいろいろ問題はあるが、今回の「反省」の言葉を復活させたことに対しては大いに評価したい。
再び戦争をしないためには、「反省」は欠かせないのに、反省すべき人間にその反省の心がない。
監督/池谷 薫、2005年製作(上映時間101分)
8月14日(木)14時50分開演、ポレポレ東中野、料金:(シニア)1200円
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