私が死んで、医者にも死因が分からず、
私の友人たちが、好奇心から
体の各部を調べるために解剖すれば、
私の心臓にあなたの絵姿を発見するだろう。
すると突然、愛の毒気が
彼らの全感覚を襲い、
私同様に彼らにも効き目が働いて、殺人罪が
大量虐殺という名に昇格するのを、あなたは期待している。
つまらない勝利です。しかし、あなたに勇気があって、
征服することに喜びを抱くなら、
まず、あなたの「高慢」という巨人を殺しなさい。
次に、「自尊心」という魔女を殺しなさい。
ゴート人やヴァンダル人のように蜂起して、
男たちに対するあなたの手練手管の
記録と、勝利の歴史を抹殺しなさい。
そのような有利な条件を捨てたうえで、私を殺すがいい。
私だってあなた同様、徴集できるのです、
私の巨人たち、魔女たちを。
それは大いなる「忠誠」と「実直」です。
だが、私はそれを期待したり、信じたりすることはしない。
あなたは女として私を殺し、
男として私を死なせて下さい。
あなたが受身の勇気で試してみれば、その時こそ、
どんな男に対しても勝ち目があるのが分かるだろう。
【訳注】
原題:’The Damp’
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