復活 (未完) ジョン・ダンの部屋

 

眠れ、眠れ、老いた太陽よ、おまえはまだ、

この前の金曜日に受けた傷から回復してはいない。

だから眠って、休むがいい。この世はおまえがいなくてもやっていける。

今日、おまえより立派な太陽が昇った。

その太陽は、おまえのように、地上に住むすべてのものを照らす

だけでは満足せずに、地獄をも照らし、

あの谷間で燃えていた暗い火を消した。

それは、おまえの前では我々の火が霞むのと同じようなものだ。

この太陽の体は、地上を歩き終えて、いまは

天国へと急いでいるが、すべての場所に

立ち寄って、あらゆるものを満たすことを願い、

この三日間で、地下の鉱石となった。

彼は地に伏したとき純金であったが、天に昇っては、

すべての鉱物を金に変える霊質となって、

鉛のように鈍い心や、鉄のように頑な心を正すだけでなく、

罪深い肉体を彼のようにする力をもっている。

軽々しくものごとを信じ込む信仰者のなかには、

魂が肉体から出て行くのを見ることができると

考える者がいるが、この墓場で、

経帷子からこの肉体が出て行くのを見たなら、

その人は、この肉体はまさしく魂であると考えたであろう。

それは、誰か一人の魂ではなく、人類全体の魂である。

(以下、未完)

 

 

ページトップへ

 
 
   
ジョン・ダン全詩集訳 宗教詩