眠れ、眠れ、老いた太陽よ、おまえはまだ、
この前の金曜日に受けた傷から回復してはいない。
だから眠って、休むがいい。この世はおまえがいなくてもやっていける。
今日、おまえより立派な太陽が昇った。
その太陽は、おまえのように、地上に住むすべてのものを照らす
だけでは満足せずに、地獄をも照らし、
あの谷間で燃えていた暗い火を消した。
それは、おまえの前では我々の火が霞むのと同じようなものだ。
この太陽の体は、地上を歩き終えて、いまは
天国へと急いでいるが、すべての場所に
立ち寄って、あらゆるものを満たすことを願い、
この三日間で、地下の鉱石となった。
彼は地に伏したとき純金であったが、天に昇っては、
すべての鉱物を金に変える霊質となって、
鉛のように鈍い心や、鉄のように頑な心を正すだけでなく、
罪深い肉体を彼のようにする力をもっている。
軽々しくものごとを信じ込む信仰者のなかには、
魂が肉体から出て行くのを見ることができると
考える者がいるが、この墓場で、
経帷子からこの肉体が出て行くのを見たなら、
その人は、この肉体はまさしく魂であると考えたであろう。
それは、誰か一人の魂ではなく、人類全体の魂である。
(以下、未完)
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