書簡詩 序言 ジョン・ダンの部屋トップへ戻る

 

書簡詩はペトラルカが韻文の書簡を作って以来流行し、人文主義者の詩人たちはラテン語による書簡詩を交わし合い、それを修辞学の絶好の見本として回し読みした。

ダンの書簡詩は英語で書かれたものとしては相当数の作品を残した最初の詩人である。

ダンの書簡詩が書かれた時期はおおむね1600年から1615年にかけてであるが、一部はそれ以前のものもある。ダンは書簡詩のほかに200通余りの多くの手紙を残している。

1633年の詩集には、書簡詩は30篇収録され、1635年に1篇が追加された。その後1896年から1912年までにさらに6篇が追加された。

ダンの書簡詩の配列に当たっては、1633年の版に従うもの、作品の制作順、あるいは宛先相手をまとめて編纂したものなどがある。

A.J.スミスが編纂する全詩集では宛先相手をまとめて37篇を収録している。

書簡詩の宛先は15名にのぼり、なかでもベッドフォード伯爵夫人宛のものが一番多く8篇ある。

 

 

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