高木登 観劇日記2018年 トップページへ
 
   文学座公演 『怪談 牡丹燈籠』            No. 2018-017
 

特別に書くこともないが、富沢亜古が演じる3役で、幽霊としてのお露の乳母役お米から伴蔵の妻お峰への早変わりの役は、キャスティングを見るまではまったく気づかなかった。また、彼女は2幕の最後の方でお米は伴蔵から殺され、それから話は飛んで明治の御代になって今度は紳士の夫人役として登場してくる。
この富沢亜古の早変わりの演技がこの劇の見どころで、内容的には1幕の幽霊登場の場より、1幕あっての2幕だが、2幕の方が面白い。
芝居の演技としては、この富沢亜古と、円朝や2幕で馬子を演じる大原康裕、伴蔵役の早坂直家、円朝の弟子ぽん太や伴蔵の店「関口屋」の丁稚定吉や黒子役を演じる相川春樹などが楽しめた。
上演時間は、途中20分の休憩をはさんで、2時間15分。


原作/三遊亭円朝、脚本/大西信行、演出/鵜山 仁、美術/乗峯雅寛
5月31日(木)13時30分開演、紀伊國屋サザンシアター
チケット:文学座A会員(6000円)、座席:5列14番

 

 


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