シェイクスピア以外の観劇記録・劇評

 

2016年7月の観劇日記

012  8日(金)13時開演、こまつ座公演 『紙屋町さくらホテル』

作/井上ひさし、演出/鵜山 仁、音楽/宇野誠一郎、美術/石井強司  
出演/七瀬なつみ、高橋和也、相島一之、石橋徹郎、伊勢佳世、松岡依都美、松角洋平、
   神崎亜子、立川三貴
新宿・紀伊國屋サザンシアター、チケット:7000円、座席:13列17番

【観劇メモ】
こまつ座として9年ぶりの公演。何度も見てきたせいか、そんなに長い時間がたったと思えない。 今回は出演者も一新され、気分的にも新しい気持ちで見た。 今回もいつものところで涙が出て止まらない。 ただ、今回は大島教授(相島一之)が声を詰まらせ、薬売りの古橋健吉に変装した天皇の密使、海軍大将の長谷川(立川三貴)が後を続けて読むという設定がこれまでと違っていた。 最後も、薬売りの古橋がさくらホテルのさくら隊と別れを告げるのに、彼は観客席の通路に立って手を振って別れる場面もこれまでも違っていたと思う。

 

013 15日(金)13時開演、「かぐや姫伝説」より『月・こうこう、風・そうそう』

作/別役 実、演出/宮田慶子  
出演/松金よね子、花王おさむ、竹下景子、嵯川哲朗、山崎一、和音美桜、橋本淳
新国立劇場・小劇場、チケット:3078円、座席:(B席)バルコニー、LB列32番

【観劇メモ】
松金よね子や瑳川哲朗などの出演者の名前で観てみたいと思ったのだが、話の前半はかったるくて退屈でしょうがなかった。 瑳川哲朗は帝に扮して常に輿に乗って登場。後半部に萩原朔太郎の詩、「竹」が彼の台詞の一部として語られていたのが懐かしく感じられた。 退屈に感じた芝居も最後の方で、輪廻として物語が繰り返されるこの作品のオチが見えた。 上演時間は、休憩なしの2時間。

 

別館目次へ