高木登劇評-アーデンの森散歩道-別館-2012年1月〜

 

2013年6月の観劇記録
 
009 14日(土)夜、 文学座公演 『ガリレイの生涯』

作/ベルトルト・ブレヒト、訳/岩淵達治、演出/高瀬久男、装置/石井強司出演/石田圭介(ガリレオ)、三木敏彦、清水明彦、山本道子、他

池袋・あうるすぽっと、チケット:4000円、プログラム:500円、座席:B列6番

 

【観劇評】 ★★★★

 

010 22日(土)昼、兵庫県立ピッコロ劇団第46回公演 『不条理・四谷怪談』

作/別役 実、演出/佐野剛、美術・衣裳/加藤登美子
出演/孫高宏(伊右衛門)、吉江麻樹(お岩)、今仲弘(宅悦)、他

座・高円寺2、チケット:3500円、全席自由席

 

【観劇評】 ★★★★

 

7月の観劇記録
 
011 3日(水)夜、新しい劇作家シリーズ1 『太平洋食堂』

作/嶽本あゆ美、演出/藤井ごう
出演/間宮啓行、吉村直、北直樹、清原達之、明樹由佳、清田正浩、佐古真弓、その他

座・高円寺 1、チケット:2500円(プレビュー公演価格)、全席自由席


【観劇評】
途中休憩10分を入れて3時間の上演時間で重量感のある舞台であった。シェイクスピア・シアター出身の間宮啓行が主演であることもあってみる気になったのであるが、期待に違わず楽しませてくれた。吉村直もよかった。

 

012 20日(土)昼、こまつ座第100回記念公演 『頭痛肩こり樋口一葉』

作/井上ひさし、演出/栗山民也、音楽/宇野誠一郎、美術/松井るみ
出演者/小泉今日子、三田和代、熊谷真美、愛華みれ、深谷美歩、若村麻由美

紀伊国屋サザンシアター、チケット:8400円、プログラム("the座"):1000円、座席:13列13番

 

【観劇メモ】
こまつ座旗揚げ公演が今回の『頭痛肩こり樋口一葉』で、100回記念公演としての上演。
新橋耐子の花蛍の印象が強く残っているせいか、今回の花蛍には少し物足りなさを感じた。


8月の観劇記録
 
013 10日(土)昼、ユーガットメール#11公演 『優等生からの手紙』

構成・演出/福原正美
出演/柳沢三千代、山田展弘、林蘭、福原美波、他

滝野川会館大ホール、チケット:3500円、プログラム:無料、全席自由席(最前列中央にて観劇)

 

10月の観劇記録
 
014 4日(金)昼、ロンドン・NYバージョン 『ムサシ』

作/井上ひさし、演出/蜷川幸雄、美術/中越司、音楽/宮川彬良
出演/藤原竜也、溝端淳平、鈴木杏、六平直政、吉田鋼太郎、白石加代子、他

彩の国さいたま芸術劇場・大ホール、チケット:S席10500円、座席:L列10番

 

【観劇メモ】
2009年3月の初演を見て以来、今回は2度目となる。佐々木小次郎役が前回の小栗旬から、今回は溝端淳平に変わったが、台詞が噛んでいて聞き取りにくいところがあった。

 

015 7日(月)昼、こまつ座&ホリプロ公演 音楽劇『それからのブンとフン』

作/井上ひさし、演出/栗山民也出演/市村正親、小池栄子、新妻聖子、山西惇、橋本じゅん、久保酎吉、さとうこうじ、他

天王洲銀河劇場、チケット:S席9800円、座席:1階F列8番、プログラム:1200円


【観劇記録から】
この劇を初めて観たのは、1999年2月14日(日)昼、新宿の紀伊国屋ホールでのこまつ座の第51回公演で、その時の演出は木村光一、出演は、宮沢賢治に村田雄浩、父政次郎を佐藤慶、母イチと稲垣未亡人を中村たつが演じている。覚えているのは佐藤慶の父親役だけで他は記憶にない。

 

016 21日(月)昼、こまつ座公演 『イーハトーボの劇列車』

作/井上ひさし、演出/鵜山仁、音楽/宇野誠一郎、美術/島次郎
出演/井上芳雄(宮沢賢治)、辻萬長(宮沢政次郎)、木野花(宮沢イチ/稲垣未亡人)、他

紀伊国屋サザンシアター、チケット:8400円、プログラム(the座):1000円、座席:8列17番


【観劇記録から】
この劇を初めて観たのは、1999年2月14日(日)昼、新宿の紀伊国屋ホールでのこまつ座の第51回公演で、その時の演出は木村光一、出演は、宮沢賢治に村田雄浩、父政次郎を佐藤慶、母イチと稲垣未亡人を中村たつが演じている。覚えているのは佐藤慶の父親役だけで他は記憶にない。


 
11月の観劇記録
 
017 1日(金)夜、ラッパ屋公演  『ダチョウ課長の幸福とサバイバル』

作・演出/鈴木聡、舞台美術/秋山光洋
出演/ラサール石井、おかやまはじめ、俵木藤太、木村靖司、弘中麻紀、三鴨絵里子、他

紀伊國屋ホール、チケット:4300円、座席:D列11番

 

018 18日(月)夜、燐光群公演  『ここには映画館があった』

作・演出/坂手洋二
出演/重田千穂子、岡本舞、円城寺あや、杉山英之、大西孝洋、猪熊恒和、川中健次郎、鴨川てんし、中山マリ、樋尾麻衣子、他

座・高円寺1、チケット:3600円、座席:E列15番(前から2番目の列)

 
12月の観劇記録
 
019 3日(火)昼、加藤健一事務所公演  『Be My Baby いとしのベイビー』

作/ケン・ラドウィッグ、翻訳/小田島恒志、小田島則子、演出/鵜山仁
出演/加藤健一、阿知波悟美、加藤忍、粟野史浩、加藤義宗、高畑こと美

下北沢・本多劇場、チケット:5000円、座席:C列13番


【観劇記録から】
この劇を初めて観たのは、1999年2月14日(日)昼、新宿の紀伊国屋ホールでのこまつ座の第51回公演で、その時の演出は木村光一、出演は、宮沢賢治に村田雄浩、父政次郎を佐藤慶、母イチと稲垣未亡人を中村たつが演じている。覚えているのは佐藤慶の父親役だけで他は記憶にない。


020 10日(火)昼、 タイプス公演  『12人の怒れる男』

原作/レジナルド・ローズ、翻訳/額田やえ子、演出・構成/パク・バンイル
出演/青山治、武田光太郎、水島文夫、石山雄大、新本一真、瀬川新一、光永勝典、他

両国・ studio applause、全席自由席(最前列中央にて観劇)

 
021 13日(金)昼、トム・プロジェクト公演 『あとは野となれ山となれ』

作/水谷龍二、演出/高瀬久男
出演/竹下景子、宇梶剛士、岸田茜

池袋・東京芸術劇場 シアターウエスト、チケット:シニア、4500円、座席:C列13番

 
022 21日(土) SCOT公演 『新釈・瞼の母』

原作/長谷川伸、演出/鈴木忠志
出演/齊藤真紀(瞼の母)、石川治雄(ニッポンジン)、佐藤ジョンソンあき(看護婦モンロー)、植田大介(モンローの兄)、塩原充知(インテリヤクザ1)、加藤雅治(インテリヤクザ2)

吉祥寺シアター、チケット代:3600円(友の会)、座席:D列9番

 

【観劇メモ】
鈴木メソッドの様式による陰影の美学を感じる舞台であった。

独特な台詞回しと、台詞をしゃべっているときの俳優の筋肉が浮き彫りにされることで、観ている者に対して気を抜けない緊張感を覚えさせるものがあったが、挿入される演歌がその緊張感が解きほぐす効果をもたらしていた。
上演時間は1時間ほどだが、濃密な時空を感じさせる美しい舞台だと感じた。
冒頭部では、『リア王』で看護婦を演じた植田大介と佐藤ジョンソンあきが看護婦の姿で現われ、『リア王』を観た後では二つの関係の近しさを感じた。
出演者の数からすると冒頭に看護婦の姿で登場する植田大介が看護婦モンローの兄も演じていることになるが、まったく二役だと分からなかった。
終演後、鈴木忠志との質疑応答の時間があったが、この舞台の余韻に余計な情報は不要だと思ったので、それには参加しなかった。

 

023 23日(月)昼、タイプス・リーディング公演 『芥川龍之介の世界』

プロデュース/高橋かおる
演目/「蜘蛛の糸」、「蜜柑」、「犬と笛」、「トロッコ」、「杜子春」
出演/新本一真、古川玲、田中香子、石橋玲、高橋かおる、鷲見亮、他

両国・ studio applause、全席自由席

 

【観劇メモ】
両国を拠点にするタイプスにふさわしい企画であると思った。
今後もシリーズとして芥川の作品のリーディング公演が続けられることを願っている。

 

 

別館目次へ