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2021年の「シェイクスピア劇回顧」と「私が選んだベスト3」

●2021年のシェイクスピア劇回顧

 昨年2月から続いている新型コロナウィルスの関係で、2021年は当初から上演予定の数が例年に比べて激減していただけでなく、予定の公演が中止になったりもした関係もあって観劇本数は昨年に同様少なかった。
 日本国内のみならず欧米の感染も衰えることなく、この2年間というもの海外からの来日公演がなかったのも物足りず、寂しい状況が続いている。
毎年恒例的にシェイクスピア劇を上演している劇団やグループの公演も中止になるだけでなく、予定も立てられない状況が続いている。
しかしながら、彩の国シェイクスピア・シリーズの最後となる『終わりよければすべてよし』が無事に上演されたことと、10月の後半になって感染者数も減ってきたこともあって、毎年楽しみにしていた明治大学のシェイクスピア・プロジェクト公演『ロミオとジュリエット』も感染者対策をとって上演することができたことは嬉しい限りであった。
 また、創立30周年を記念して昨年上演される予定であった東京シェイクスピア・カンパニー(TSC)の『冬物語』も今年無事に公演された。
 コロナの関係もあって、日程の都合がつかず上演された公演に行けなかったものもあって、2021年の観劇本数は18本とさびしい限りであった。
 このような情況であるので、これまで「私が選んだシェイクスピア劇・ベスト5」も選考する状況にはないだけではなく、本当は、今年観た18本すべてを選びたいところであるが、あえて「ベスト3」(公演順)としてあげると、

●私が選んだベスト3

1. SAYNK第12回公演、日英語朗読劇『The Winter's Tale/冬物語』(6月)
限られた出演者数のなかでのキャステイングの演出の意図の工夫に。(レオンティーズを演じた瀬沼達也がフロリゼルを演じ、ハーマイオニを演じた門田七花がパーディタを演じる)。
2. "蓮x歌"旗揚げ公演『新編ロミオとジュリエット-薔薇の名は』(8月)
タイトルの通り、新しい『ロミジュリ』劇に、懐かしい俳優の出演もあって、その意欲に。
3. 東京シェイクスピア・カンパニー、30周年記念公演『冬物語』(11月)
上演を待ち望んでいたが、期待通りの舞台に。

 

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