高木登 観劇日記2018年 トップページへ
 
   パク・バンイル プロデュース公演 No.2 『ウィンザーの陽気な女房たち』 No. 2019-042
 

 登場人物と場面を大幅にカットし、登場人物のカットによる台詞の入れ替え、舞台経験の浅い若手を起用。
 登場人物の主なカットは、フォード、ページ、フォルスタッフの従者バードルフ、ピストル、ニム、それにガーター館の亭主、アン・ペイジの恋人フェントンなど。
 フォードやページが登場しないことで、フォルスタッフのフォード夫人との二度目の逢引きの場面では、ページに代わって、シャロー判事、医師キーズ、神父エヴァンズなどが、ブレンフォードばあさんに変装したフォルスタッフを棍棒で叩き出す。
 アン・ペイジの恋人はシャローの従弟スレンダーの召使いシンプルに変えられている。
 台詞や場面の大幅なカットに伴って劇の展開もテンポも速く小気味よいが、一部の場面では台詞にもう少し「間」の欲しい処があった。
 出演者では、フォード夫人の君島久子、ページ夫人の鹿目真紀、クィックリー夫人の足立百合子、神父エヴァンズの三田小百合などの女優群の活躍が目立った反面、若手の男性群は舞台経験も浅いせいか、女性軍に押され気味であったが、このような場を踏んでいくことでシェイクスピアへの関心を深め、育っていくことを期待したい。
 荒削りの舞台の中では、フォルスタッフ役の新本一真の手の動きが内面に潜む感情が巧みに表現されていて、その所作に注目した。(もっとも今回の舞台では彼と他の出演者を比較するのは礼を失する)
 出演者は、総勢で10名。
 上演時間は、1時間20分。


台本構成・演出/パク・バンイル
9月10日(火)14時開演(ゲネプロ)、両国 スタジオ・アプローズ

 

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