高木登 観劇日記2018年 トップページへ
 
   子供のためのシェイクスピア 『冬物語』      No. 2018-037
 

「子供のためのシェイクスピア」では2011年に初演しているが、観劇しているものの観劇日記に記録に残していないのが残念。
前回のプログラムで確認すると、初演と今回両方に出演しているのは、主宰の山崎清介、戸谷昌弘、山口雅義、それにキム・ティの4人で、山崎は前回医者の役で今回はポリクシニーズ役を演じ、他の3人は前回と同じく、戸谷がアンティゴナスと羊飼い、山口がカミロー、キム・ティがハーマイオニーを演じている。
前回の記録を残していないのでその比較はできないが、今回気づいて印象に残った演出としては2つほどある。
一つは前半部でのリオンティーズの嫉妬の問題で、彼はポリクシニーズとハーマイオニーの関係をずっと疑っていて、滞在を延ばすよう頼んだ目的は、ポリクシニーズに復讐を果たすためであったことを独白する台詞を入れた演出で、今一つは、ハーマイオニーの彫像を動かすのはポーリーナではなく、人形が演じる彫刻家のジューリオ・ロマーノであったことである。
8人の俳優で演じるので一人が二役以上演じるが、その二役はおおむね前回と同じであるが、今回出演していない伊沢磨紀がポリクシニーズとポーリーナを演じていたのが異なっている。
リオンティーズを演じた板倉佳司はオートリカスも演じ、前回は佐藤誓が同じ役、マミリアスとフロリゼルは若松力だが、前回はマミリアスとパーディタを太宰美緒が演じ、今回パーディタを演じたのは大井川皐月で彼女は前半部でエミリアも演じている。ポーリーナをと道化を演じたのは大内めぐみ。
8人で複数役を演じる面白さは、役の早変わりがあり、その瞬時の役変りが楽しい。
今回の再演にあたって主宰者である山崎清介は、初演時には意識することのなかった「赦し」という人間的な心を底辺に据えて新たな『冬物語』の上演を目指したいと述べていたが、そのことにはあまり深刻に意識しないで楽しんで観た。
上演時間は、休憩15分を挟んで2時間15分。


翻訳/小田島雄志、脚本・演出/山崎清介
7月16日(月)14時開演、池袋・あうるすぽっと
チケット:4200円、座席:C列16番

 

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