高木登 観劇日記2017年 トップページへ
 
   子供のためのシェイクスピア 『リア王』      No. 2017-035
 

子供のためのシェイクスピアが『リア王』を上演するのは今回で3度目であるが、1995年に始まった子供のためのシェイクスピアで全作品に出演してきた伊沢磨紀が今回出演していないのが気になった。
限られた人数で演じているので一人何役も兼ねるのはこの公演では当たり前になっているが、ゴネリルとコーンウォール公、リーガンとオルバニー公のたすき掛けともいえる二役は今回初めての試みのように思ったが、過去の公演をプログラムで確認すると、初演、再演ともまったく同じようにたすき掛けでの二役であった。
ちなみに、1997年の初演では、リア王は小須田康人、ゴネリル/コーンウォール公爵を佐藤誓、リーガン/オルバニー公爵を間宮啓行、コーディリア/道化を伊沢磨紀、2000年の再演もこの4人は同じ役を演じている。
今回、リア王は再演でエドガーを演じた福井貴一、ゴネリル/コーンウォール公爵は加藤記生、リーガン/オルバニー公爵は佐藤あかり、コーディリア/道化は大井川皐月が演じ、グロスター伯爵は一貫して戸谷昌弘が演じている。
フランス王とオズワルドも一貫して同じ俳優(初演、再演とも彩乃木崇之)が二役を演じているが、今回は土屋良太が演じ、エドガーはチョウ・ヨンホ、エドマンドは若松力が演じている。
山崎清介は初演、再演、再々演ともケント伯爵を演じているが、彼が操る人形は、初演では「あの世のリア」、再演では「リア王人形」、そして今回は、原作ではカイアスの名はケントの変装後の名前であるが、この劇では別々の人物としてケント伯の同僚として一緒に登場し、リアから追放された後、それぞれ庭師とその親方に変装する。
今回は、初演、再演と異なる初めての演出に感じたが、改めて見直してみると結構同じ手法のようであるが、それでも初めて観るような新鮮な感じで、非常に面白く、楽しんで観た。
上演時間は休憩なしで2時間10分。

脚本・演出/山崎清介、7月16日(日)13時開演、東池袋あうるすぽっと
チケット:4200円(シニア)、座席:C列15番

 

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