高木登 観劇日記2016年 トップページへ
 
   キャサリン・ハンター主演 『夏の夜の夢』      No. 2016-020
 

2014年、ニューヨークのブルックリンにあるTheatre for a New Audienceで上演されたジュリー・ティモア演出『夏の夜の夢』の舞台の映像版。
正面と左右両サイド、三方向の客席に囲まれた張り出し舞台に、白いシーツに覆われた寝台がある。
そこに主演のキャサリン・ハンターが演じるパックが洋服を着たまま寝そべっていると、寝台がせり上がっていきベッドの下を枯れ木の枝が持ち支えている。
電動鋸を手にした職人たちがやって来て、ベッドの下の枯れ木を切ってしまうと、ベッドは船の帆のような白い布で覆い包まれ、空中に持ち上げられていき、白い布は青空となる。
舞台正面奥に宮廷の正面の大道具が現れ、その入り口からシーシュースとヒポリタが登場してくる。
シーシュースは白人俳優、ヒポリタは黒人の女優が演じ、一方で、妖精の王オーベロンは黒人俳優、タイテーニアは白人の女優、そしてハーミアが白人、ヘレナを黒人の女優が演じていた。
電飾と映像を駆使した幻想的な舞台と、パックが空中を浮遊するアクロバット的な演技に目を奪われた。
映像版を映画館で見ているのだが、舞台そのものが映像的な感じであった。
この舞台は、パックを演じるキャサリン・ハンターのための舞台と言った感じで、すべてがそこに集約されてしまう。

(演出/ジュリー・ティモア、6月8日(水)、シネリーブル池袋にて。料金:3000円)

 

>> 目次へ