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  劇団AUN公演 朗読劇 『リア王』                No. 2015-003

 "和ろうそくと着物と津軽三味線で送る1日限りのプレミア公演"として、劇団AUNはじめての朗読劇。 
 坪内逍遥訳を用いて、津軽三味線、尺八を交えての朗読は迫力満点で、特に大塚明夫のリア王の朗読は素晴らしかった。 
 面白い趣向だと感じ入ったのは、前田恭明演じる道化役は、『リア王』の道化の台詞を語るのではなく、序詞役として、あるいはナレーターとして、物語進行の概況を警句で短く表現し、内容の理解にも一役買っていたことだった。 
 主だった出演者としては、コーンウォールを杉本政志、オールバニを松本こうせい、ケントを谷畑聡、グロスターを飛田修司、エドガーを長谷川志、エドマンドを長谷川祐幸、ゴネリルを千賀由紀子、リーガンを林蘭、コーデリアを佐々木絵里奈が朗読。 
 津軽三味線は山本大、尺八は小澤明人が演奏。 
 朗読時間は、途中10分の休憩を入れて1時間30分。


訳/坪内逍遥、演出構成/沢海陽子、監修/吉田鋼太郎
1月13日(火)13時開演、浅草・アミューズミュージアム・6階イベントホール
チケット:2500円、全席自由

 

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