高木登 観劇日記2014年 トップページへ
 
  第11回神奈川演劇博覧会参加作品 「Hamlet」      No. 2014-09
 

YSG座長による一人十色朗読劇、昨年の『十二夜』に続き、今回はシェイクスピア生誕450周年を記念して、『ハムレット』を公演。
シェイクスピアが400年の時間をタイプスリップしてロンドンから横浜にやってきて、1600年の新作『ハムレット』を発表、その司会と通訳を瀬沼達也が務めるという昨年と同様の趣向で演じた。
『ハムレット』の台詞の長さはシェイクスピアの中でも最も長く、全部演じれば4時間はくだらないというので、エッセンスであるハムレットの独白だけに絞って朗読した。
ハムレットの独白は全部で7つあるということで、その7にちなんで、最初に『お気に召すまま』の中でのジェイクィーズの台詞にある「人生は7幕」を、まず小田島雄志訳で朗読し、次に原文で朗読した。
この演劇博覧会の持ち時間は50分しかなく、作品の概況説明を挟んで7つの独白を全部やるのは無理ではなかろうかと予測していたが、案の定4番目の最も有名な独白、’To be or not to be’で時間がいっぱいとなった。
ただこの場面は有名であるということで邦訳の朗読なしで、オフィーリアとの会話も含めて全部通してやった。
瀬沼達也氏の素晴らしい英語の朗読劇を聞くだけでも価値はあると思うが、持ち時間を考えれば、独白を順にやるのではなく、全体を俯瞰できるような工夫も必要ではなかったかと思う。
第4独白に焦点を絞るのであれば、そこまで持って行く盛り上がりの演出の工夫があれば、もっと観客をひきつけることができたのではなかったかと思う。
僕は例によって最前列に席を取っているので後方の状況はよく分からないが、振り返ってみたところ、観客数はそれほど多くはなかったが、年配者の観客が大半であったのは興味深かかった。


(3月16日(日)13時、神奈川県立青少年センター多目的プラザにて観劇)

 

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