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  文学座シェイクスピア・リーディング 春のシリーズ
  『タイタス・アンドロニカス』、『エドワード三世』、『じゃじゃ馬馴らし  
No. 2014-013

 3月から始まった文学座のシェイクスピア・リーディングの第3弾『タイタス・アンドロニカス』は朗読ではなく、上演台本を持たず、所作も入って、小道具も使い、芝居そのものになっていた。それだけに迫力もあり、見応えもあるものであった。
このところシェイクスピア・シアターの舞台に主演として客演している奥山美代子のタモーラは特に見応えがあり、是非本格的な舞台で一度この役を演じて欲しいと思った。
アーロンを演じた沢田冬樹、サターナイナスの神野嵩、それにラヴィニアを演じた前東美菜子も印象に残る演技であった。出演者は全部で9名。
これまで朗読上演されてきた3本を見て(聴いて)感じたことは、各グループが朗読劇そのものを模索して試行錯誤しているように思えるということだった。


訳/小田島雄志、演出/鵜山仁
4月20日(日)14時開演、下北沢・駅前劇場、チケット:自由席3300円

 

 【観劇記録】 <文学座シェイクスピア・リーディング春のシリーズ>
 第1回:『エドワード三世』
 3月17日(月)13時開演、訳/河合祥一郎、演出/稲葉賀恵、出演者/6名
 内容的に中途半端な感じで、自分にとっては少し物足りなかった。

 第2回:『じゃじゃ馬ならし』
 4月21日(月)14時開演、訳/松岡和子、演出/中野史朗、出演者/6名
 この日は招待席に翻訳者の松岡和子先生が来られていて、自分の真後ろの席であった。
 出演者の数より登場人物の数が多く、台詞をしゃべるときには赤いボタンの照明を点灯して、登場人物の名前を書いた紙の前に立ってしゃべるという工夫を凝らしていたが、途中何度か眠りに陥った。

 

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