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野村萬斎構成・演出・主演の『マクベス』
3年前、同じ世田谷パブリックシアターで、今回と同じキャストで上演された『マクベス』の再演であるが、美術と表出された内容はまったく一新され、ますます凝縮されて密度の濃い、完成度の高い作品となっている。 |
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劇団キンダースペース第34回公演 『新・新ハムレット2013』(構成・脚本・演出/原田一樹)
20世紀は名優が作り上げたハムレットであったが、これからの新しい時代は、時代が作り上げるハムレットを感じさせた。それは、『ハムレット』が時代とともに常に挑戦の意欲をかきたてるものを内包しているからでもあろう。今年は『ハムレット』関連では、他に劇団BOP公演『ハムレット・レポート』、キラリふじみレパートリー公演『ハムレット』、劇団四季の『ハムレット』を観たが、その中で自分にとって一番刺激的で面白かった。 |
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新宿梁山泊第50回公演 『ロミオとジュリエット』(小田島雄志訳、金守珍演出)
正直なところ、当初、新宿梁山泊のシェイクスピア劇には期待度よりは、どんなものになるかという気持の方が強かったが、予想を覆す素晴らしいシェイクスピア劇で、梁山泊の猥雑奔放さを失わず、しかもロミオとジュリエットにピュアなものを感じさせて、胸にジーンとくるものがあり、感動した。新宿梁山泊がシェイクスピア劇に初めて取り組んだという意外性で取り上げた。 |
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明治大学シェイクスピアプロジェクト第10回公演 『ヘンリー四世』二部作・一挙上演
まず最初に、「素晴らしい」の賞賛のひとことにつきる。『ヘンリー四世』の一部と二部を一挙に上演ということで、まともに上演すればゆうに5時間は超える作品を3時間にまとめあげ、しかもそのエッセンスを失わせることなく、十二分に楽しませてくれた。今年は、彩の国シェイクスピア・シリーズ第27弾として、蜷川幸雄演出で『ヘンリー四世』二部作が同じく一挙上演されたが、その比較においてあえて明治大学の公演をベスト5に取り上げた。 |
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ハイリンド第14回公演 『ヴェローナの二紳士』(松岡和子訳、西沢栄治演出)
スピードと躍動感にあふれ、シェイクスピア初期の喜劇にふさわしい舞台演出であった。舞台中央奥にはイタリアの国旗の三色カラ―の大幕、開演とともにその幕が取り払われ登場人物たちが一斉に飛び出してきて、円陣の形になってキャッチボールを始める。全員の真っ白な衣裳がまぶしい。これまでまったくシェイクスピアと縁のない活動をしてきたハイリンドがシェイクスピア劇をプロデュースすることになったのは、2013年の吉祥寺シアターのテーマが「吉祥寺シアターXシェイクスピア」という企画によるものであり、そのおかげでこれまでのシェイクスピア劇とは一味異なる新鮮な舞台を楽しむことができた。 |
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