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  シェイクスピア・シアター秋公演 『じゃじゃ馬馴らし』       No. 2011-024

 シェイクスピア・シアター秋公演は、『じゃじゃ馬馴らし』(2ステージ)と『夏の夜の夢』(3ステージ)の2演目。どちらもこれまでによく上演されてきたが、今回はそのうちの『じゃじゃ馬馴らし』を観た。
 鋳掛屋スライの酒場の前のシーンを取り入れ、この劇が夢の中の出来事であることを鮮明にするために、最後にはスライが酒場の前で目を覚まし、役人に引き渡されようとする場面を加えている。
 居酒屋のおかみとキャタリーナを住川佳寿子が演じ、スライとペトルーチオには長身の宇野賢二郎が演じた。
 キャタリーナを演じる住川はTシャツにジーパン姿で、動きが活発で、スピード感がよく出ていた。
 ペトルーチオを演じた宇野も、これまでの劇団の中心的存在だった平澤智之退団後の後を埋める活躍で、これからが楽しみな演技であった。
 ホーテンショーは木村美保、グルーミオは中島江美留が演じ、いつものように女性陣がコミカルな役を引き立てた。ほかには、ビアンカを西村真以美、バプティスタに伊藤大徳、ヴィセンショーに劇団AUNの星和利など。
 いつも気になることだが、高山健太が演じるとき、両手をポケットに入れたあまで、今回もビアンカの求婚者の一人グレーミオを演じて同じスタイルを通していた。何となく不愉快なスタイルなのでこれはやめた方がいいと思うのだが。
 今日は公演の初日で、小田島雄志先生も来られていた。
 上映時間は、途中休憩10分間をはさんで、2時間10分。

 

小田島雄志訳、出口典雄演出
10月4日(火)18時30分開演、俳優座劇場、チケット:4000円、座席:3列11番

 

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