シェイクスピア・シアター公演 『マクベス』               No.2003-001

 シェイクスピア・シアターの『マクベス』上演記録は、78年11月、渋谷のジャンジャンに始まって今回が7回目で、手元の資料からすると、マクベス役は変ってもマクベス夫人役は第1回目からずっと吉沢希梨が演じ続けている。 
 シェイクスピア・シアターの公演では事前にキャスティングを自分で想像するのが楽しみの一つとなっている。
 マクベス夫人の吉沢希梨は動かないものと思っていたので予想通り、マクベスも吉田鋼太郎などの客演がない限り杉本政志と思っていた予想も的中した。ダンカンも無難なところで山崎泰成なのでこれも当たった。
 楽しみな役の一つ、門番については、かつては円道一弥が演じて楽しませてくれたものだが、今回は予想がつかなかった。その門番を永島光教が演じたが、これは期待外れであった。
 その他では、マルカムを大門晶、フリーアンスと小シーワードの二役を住川佳寿子が演じた。


小田島雄志訳、出口典雄演出1月13日(月)
14時開演、紀伊國屋ホール、チケット:3000円、座席:B列10番


   シェイクスピア・シアター公演 『間違いの喜劇』             No.2003-002

 シェイクスピア・シアターによる『間違いの喜劇』は何度観ても楽しい。
最初に観たときほどの強烈なインパクトはないが、白いボールを使っての仮面劇が今でも新鮮で、新年の祝祭劇としてふさわしく思われる。
 アンティフォラスとドローミオの双子の主従を、杉本政志と松本洋平の二人が兄弟二役を演じ、兄弟顔合わせの場面ではじめて弟役として平澤智之と衣川博志が登場する。
 仮面をつけていたため、それまでは兄弟を別々の俳優が演じていたと思っていたものと信じ込んでいた。
あまりに似ているのでおかしいと思っていたのが、そのときにはじめてわかった。

 

小田島雄志訳、出口典雄演出
1月18日(土)14時開演、紀伊國屋ホール、チケット:2000円、座席:B列12番


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