2月 |
17日(土) |
「ハムレット」(吉田鋼太郎)、 シェイクスピア・シアター公演、出口典雄演出、
高円寺・ニュープレイス |
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3月 |
4日(日) |
「マクベス」(唐沢寿明、大竹しのぶ)、彩の国シェイクスピア・シリーズ、
蜷川幸雄演出、彩の国さいたま劇場 |
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4月 |
20日(金) |
「ハムレット」(貝塚秀人)、アクターズ・スタジオ櫻会公演、沢田次郎演出、
櫻会スタジオ |
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27日(金) |
「リア王」(吉田鋼太郎)、 あうん公演、栗田芳宏脚色・演出、
品川・六行会ホール |
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28日(土) |
歌舞伎ミュージカル 「真夏の夜の夢」鳥獣戯画公演、知念正文脚本・演出、
下北沢本多劇場 |
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5月 |
7日(月) |
'RICHARD V' Royal Shakespeare Company, Directed by Michael Boyd,
Young Vic in London |
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19日(土) |
「じゃじゃ馬ならし」 アカデミック・シェイクスピア・カンパニー公演、
彩乃木崇之演出、銀座みゆき館劇場 |
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22日(火) |
「間違いの喜劇」 シェイクスピア・シアター公演、出口典雄演出、
高円寺・ニュープレイス |
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26日(土) |
「ウインザーの陽気な女房たち」 彩の国シェイクスピア・シリーズ、鴻上尚史演出、彩の国さいたま芸術劇場(小ホール) |
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27日(日) |
「テンペスト」 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー来日公演、ジェイムズ・マクドナルド演出、 東京グローブ座 |
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28日(月) |
「夏の夜の夢」 シェイクスピア・シアター公演、出口典雄演出、高円寺・ニュープレイス |
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6月 |
24日(日) |
「ハムレットの悲劇」(エイドリアン・レスター)、 ピーター・ブルック演出、
世田谷・パブリックシアター |
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7月 |
7日(土) |
恋のミュージカル 「恋でいっぱいの森」(「夏の夜の夢」「お気に召すまま」「空騒ぎ」)、劇団 東演公演、福田善之台本・詞・演出、
下北沢・東演パラータ |
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15日(日) |
子どものためのシェイクスピア・シリーズ 「リチャード二世」 グローブ座カンパニー公演、田中浩司構成、山崎清介演出、東京グローブ座 |
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8月 |
15日(水) |
「真夏の夜の夢」 劇団ワイキキ旗揚げ解散公演、劇団ワイキキ構成、柳田伊久子演出、下北沢・スズナリ |
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17日(金) |
保村大和・一人芝居 「マクベス」 西田シャトナー翻訳・演出、東京グローブ座 |
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29日(水) |
「フォーテインブラス」 劇団扉座、横内謙介作、栗田芳宏演出、紀伊國屋ホール |
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30日(木) |
「ハムレット」(佐藤累央)、劇団扉座、井上優翻訳、横内謙介上演台本・演出、
紀伊國屋ホール |
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9月 |
9日(日) |
「冬物語」 幹の会+リリックプロデユース公演、平幹二朗演出、
紀伊國屋サザンシアター |
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20日(木) |
「夏の夜の夢」 ウイリアム館公演、小林拓生演出、東京オペラシテイ・近江楽堂 |
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22日(土) |
「十二夜」 ウイリアム館公演、小林拓生演出、
東京オペラシテイ・近江楽堂 |
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24日(日) |
彩の国シェイクスピア・シリーズ 「ハムレット」 蜷川幸雄演出、
彩の国さいたま芸術劇場(小ホール) |
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10月 |
7日(日) |
「リア王」(ジュリアン・グローバー)、 グローブ座カンパニー来日公演、
バリー・カイル監督、 東京グローブ座 |
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26日(金) |
「ポーシャの庭」(10年後の「ヴェニスの商人」)、江戸馨作・演出、
劇場MOMO |
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27日(土) |
「ジュリエットの悲劇」 アカデミック・シェイクスピア・カンパニイー公演、彩乃木崇之演出、
銀座・みゆき館劇場 |
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28日(日) |
「くたばれハムレット」 劇団NLT公演、ポール・ラドニック作、松岡和子訳、北澤秀人演出、 俳優座劇場 |
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11月 |
1日(木) |
「パック探偵団」(「夏の夜の夢」)、リチウム公演、へんりー・ヤマト六世構成・演出、下北沢・ OFF・OFFシアター |
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11日(日) |
「ロミオ&ジュリエット21C」 PROPAGANDA STAGE公演、
砂川仁成脚色・演出・作詞、中野・ザ・ポケット |
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17日(土) |
「ヴェニスの商人」 欧州文化首都ロッテルダム2001/ジャパン2001
英国フェステイバル公演、イオン・カラミトル演出、俳優座劇場 |
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12月 |
15日(土) |
「十二夜」 劇工房ライミング公演、中島晴美演出、品川・六行会ホール |
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20世紀は「ハムレット」の時代で、21世紀は「リア王」の時代、ということをどこかで聞いたことがある。高齢化社会を迎え、老人問題が社会問題のキーファクターともいえる21世紀は確かに「リア王」が21世紀の主役をしめるような気がする。しかし実際にはなかなかどうして、「ハムレット」の人気は衰えない。
昨年僕が観た「ハムレット」は世紀末を感じさせるものが多かった。昨年の「ハムレット」劇を振り返ってみると、ハイナー・ミュラー作の「ハムレット・クローン」(1月・劇団第三エロチカ)、「ハムレット・マシーン」(1月・AGUA GALA公演)、「新世紀版ハムレット―世紀末を穿つ」(2月・今☆和朗プロデユース公演)などがそれである。
今年の「ハムレット」は、それに較べて新しく甦った「ハムレット」という感じのものが多かった。このことについては、<あーでんの森散歩道>184・185号の「今年の観劇日記から」(その1,2)ですでに言及しているのでここでは割愛する。
新世紀の始まりにふさわしいリメイク版も目立った。特に蜷川幸雄の「マクベス」と「ハムレット」は、これまで上演してきたものをきっぱり脱ぎ捨てての新しい出発であった。蜷川幸雄の絶えざる自己革新とチャレンジ精神には、観る側をも学ばせるものがあり、刺激的である。
海外からの来日公演では、5月のロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの「テンペスト」も新世紀を飾るにふさわしい新しい舞台であった。舞台美術に映像を用いての<光>と<映像>、それに妖精たちの<コーラス>の饗宴が印象に残る。6月にはピーター・ブルックが「ハムレットの悲劇」で、シェイクスピア・ファンを魅了した。そして、10月にはグローブ座カンパニーがジュリアン・グローバー演じる「リア王」をもたらした。
仕事の関係で5月に欧州出張時、ロンドンでロイヤル・シェイクスピア・カンパニー公演、マイケル・ボイド演出による「リチャード三世」をヤング・ヴィックで観ることが出来た。これはRSCによる英国百年戦争歴史劇を時代順に3つの劇場で連続上演するという試みの一環である。作品の観劇の印象もさることながら、ヤング・ヴィックという劇場の雰囲気に強い印象を覚えた。舞台と観客が一体となった雰囲気がとても素晴らしかった。