高木登劇評-あーでんの森散歩道
 
   シェイクスピア・シアター公演 『じゃじゃ馬馴らし』     No. 1998-010
白背景10

 『じゃじゃ馬馴らし』も、舞台はシンプル。舞台中央奥に、エリザベス女王を描いた大きな絵を配しているのが『ヴェニスの商人』と唯一異なり、道具としては同じくベンチが2つあるのみ。
衣装も『じゃじゃ馬馴らし』の方がバラエティに富んでいるぶん、舞台が華やかに感じられる。
鋳掛屋のクリストファー・スライの夢見る劇中劇では、コメディ・デラルテ(イタリアの即興喜劇)風の仮面を使っての類型的演出。
ペトルーチオの吉田鋼太郎とキャタリーナの吉沢希梨の言葉のバトルが見ものであった。

 

小田島雄志訳、出口典雄演出
5月24日(日)14時開演、パナソニック・グローブ座、チケット:3500円、座席:D列15番

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